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行動計画



2011 年4 月28 日


未曾有の大震災からの復興に際し、こども環境学会として、次世代を担う未来に向けて、人々が安心して生活できるより良い“まち”、
こどもやさしい“まち”をどう創るかを提案します。
こども環境学会は、従来の学会とは異なり、他分野にわたる専門領域の学際的な組織であり、研究者と実践者がともに参加する
研究・実践組織です。東日本大震災の支援に際しては、こうした学会の特性を活用して、学際的な総合性と継続性、行政・学術団体・
NPO など市民団体との連携、現地との連携による全国的な支援体制などを基本方針として、現状に即した体制を構築しながら、
子どもの心のケア、子どもの日常生活の回復、乳幼児のいる家族への支援、子どもにやさしいまちづくりなどを、緊急時から中・長期
にわたって支援を行います。
復興を急ぐ中で見落とされがちな住民の意思、気持、きずな、そして子どもたちの意見を大切にするために、被災地の人々の参画、
特に子どもたち自身の参画を推進しながら、被災前以上により良い“まち”、子どもたちにやさしい“まち”の再生を目指して、支援を
してゆきたいと思います。
賛同いただける方々の幅広いご協力をお願い申し上げます。

 




<< 行動計画に向けた支援体制の構築 >>
 

◆まず子どもの置かれている状況について現状把握を行う

  • 被災地や避難先において、自ら助けを求める声を上げられない子どもたちの実態を把握する
  • 学校や放課後も含めた子どもたちの日常生活の実態を把握する
  • 幼稚園・保育園等や乳幼児をもつ家庭など実態を把握する
  • 避難先等における学校、幼稚園、保育所や日常生活の実態を把握する
  • 被災者家族の中における子どものストレスの実態を把握する
  • ストレス解放のためにも遊びが必要であるが、子どもが自由に遊べる場所がない現状を把握する
  • 避難所などにおける子どもの遊びなどに対する大人の意識を把握する

◆支援のための組織・人材・情報のネットワーク確立

  • 学会内に震災支援のための活動組織を設置する
  • 国内外の専門家・実践家のとの連携体制をつくる
  • 被災地を拠点として活動している組織等と連携し支援を行う
  • 支援活動の記録と学術的な調査・研究のためのデータ収集・発信を行う
  • ポータルサイトの立ち上げによる正しい情報の発信と共有を行う


◆ハードからソフトに及ぶ総合的な支援・政策提言組織の設立

  • 保健・医療、保育・教育、福祉、まちづくり等の専門家集団による総合的な支援を行う
  • 研究者・実践者の連携による実効性のある支援活動や政策提言を行う
  • 異分野の専門家の連携による国や自治体に対する施策支援・政策提言を行う
  • 海外ネットワーク(UNICEF、CFC 等)を活用した専門家による国際的な支援を行う
  • 学術的調査・実践的研究にもとづく国内外への情報発信う行う

<< 行動計画 >>
緊急支援(2~3か月以内)
◆子どもの心のケアを行う(PTSD 等の予防)
  • 子どもの話に真剣に耳を傾ける必要性
  • 元気に見える子どもも何らかの心の傷、ストレスを抱えている可能性への配慮
  • 子どもの身近にいる大人に対する指導
    ⇒専門家(児童精神科医、小児科医、臨床心理士、児童福祉司等)の派遣

◆子どもの日常生活の回復に向けた支援

  • 子どもが日常を早く取り戻し、元気になることが復興への近道
  • 被災地の大人や親が疲れ切って子どもを元気にできない現状への支援
  • 一緒にあそぶ・勉強するなど、子どもの相手をすることの重要性
    ⇒こども環境アドバイザー、プレイリーダー等の派遣
  • 避難所における遊び場の確保、冒険遊び場づくり、プレイバス巡回等

◆乳幼児とその家族のための支援

  • 被災弱者であり、かつ避難所で行き場がない乳幼児とその家族に対しての支援
  • 母子ともにストレスを解消すること、母親同士の関係づくりへの支援
    ⇒保育士、ベビーシッター、保健師等の派遣
  • 自主保育、子育てサークル、ひろば活動の実施等

◆子どもにやさしいまちづくり(生活空間・都市機能)に向けた意見募集・支援プログラムの提案

  • 子どもの視点をもった再生プログラムの立案
  • 国内外から子どもにやさしいまちづくりのアイデアを募集するプロポーザル(提案競技)等の実施
  • 農業、漁業、観光など主要産業を生かしながら地域の実状に配慮した多様な再生提案
  • 地元住民・子どもたちの参画によるまちづくりの推進
  • 国・自治体の復興施策づくりに子どもの視点を盛り込むことの重要性
  • 避難所や仮設住宅の段階からの子どもにやさしい環境形成の推進
    ⇒専門家(建築・都市計画、まちづくり、こども参画等)の派遣


中期的支援(1 年~2 年)

◆子どもの心のケアを行う ⇒継続

  • 避難所が無くなってからのケア拠点づくりの支援
  • 学校、幼稚園、保育所等との連携による継続的な支援
  • 長期にわたる活動の中での現地スタッフのメンタルヘルスへの支援
    ⇒専門家(児童精神科医、小児科医、臨床心理士、児童福祉司に加え、
  • スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等)の派遣

◆子どもの日常生活の回復に向けた支援 ⇒継続
  • 地域の中で子どもの遊びを見守る若者・大人の養成(専門家との協働)
  • あそびの重要性について、子どもを持つ親に対する啓発活動
  • 長期にわたる活動の中での現地スタッフへの活動支援
    ⇒こども環境アドバイザー、プレイリーダー等の派遣、地域の若者・大人の指導
  • 地域における遊び場の確保、冒険遊び場づくり、プレイバス巡回等の継続

◆乳幼児とその家族のための支援 ⇒継続
  • 母子ともにストレスを解消し、母親同士の関係づくりへの支援
  • 自主保育、子育てサークル、ひろば活動の実践支援
  • 長期にわたる支援活動における現地スタッフのメンタルヘルスへの支援
    ⇒必要に応じた保育士、ベビーシッター、保健師等の派遣

◆子どもにやさしいまちづくり(生活空間・都市機能)に向けた指針策定支援

  • ワークショップ実施による住民・子どものまちづくりへの参画
  • 元の場所へ戻る、新しい場所での生活を始める等、個別のケースにきめ細かく対応
  • 自治体の施策づくりへの専門的支援
  • 海外のCFC 等に関わる専門家との連携支援
  • 子育て環境としてのコレクティブハウジング導入の提言
  • 子どもの育ちと学習環境の見直しに関する提言
  • 子どもの遊び環境の視点をもった都市づくりの提言
  • 地域に子どもの参画や子どもにやさしいまちづくりを推進するコーディネーター・組織を育成
    ⇒専門家(建築・都市計画、まちづくり、こども参画等)の派遣

長期的支援(~10 年)

◆子どもにやさしいまちづくり(生活空間・都市機能)の計画策定・実践支援
  • ワークショップ実施による住民・子どものまちづくりへの参画
  • 世代間交流による新たな生活環境でのコミュニティ再編支援
  • 子育て環境としてのコレクティブハウジングの推進
  • 子どもの育ちと学習環境の見直しの推進
  • 子どもの遊び環境の視点をもった都市づくりの推進
  • 自治体の施策づくりへの専門的支援
  • 海外のCFC 等に関わる専門家との連携支援
  • 徒歩圏で成り立つ地域社会(教育、スポーツ、レクリエーション、商業、集会施設、公共交通等)
  • 地域に子どもの参画や子どもにやさしいまちづくりを推進するコーディネーター・組織の育成を連携
  • 環境にやさしいまちづくり(環境共生、食およびエネルギー、地産地消など)
    ⇒専門家(建築・都市計画、まちづくり、こども参画等)の派遣

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一般社団法人 こども環境学会 事務局
〒261-8586 千葉県千葉市美浜区若葉2-11
放送大学 仙田満研究室内
Tel/Fax 043-298-4118
Website http://www.children-env.org/
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震災支援活動基金の募金をお願いいたします。
下記口座にお振込をお願いいたします。

預金口座:みずほ銀行 自由が丘支店 店番号:533
種別:普通預金 番号:2546084
名義:一般社団法人 こども環境学会 震災支援基金
(※みずほ銀行からの振り込みの場合は手数料がかかりません)
預金口座:ゆうちょ銀行 店名:〇〇八(ゼロゼロハチ) 店番:008
種別:普通預金 番号:3557989
名義:一般社団法人 こども環境学会

≪ゆうちょ銀行ATM からお振込の場合≫
記号:10050 番号:35579891
名義:一般社団法人 こども環境学会
(※ゆうちょ銀行ATM からの振り込みの場合は手数料がかかりません)